2020/05/19
自粛生活による長期のストレス、運動不足のため、機能性胃腸障害の方が最近多く来院されています。
長期間のストレスがあると、一般に胃腸の動きは悪くなる傾向があります。
典型的な症状としては胃の動きが落ちると食欲不振、食後の胃もたれ・重苦感・痛み、胸焼けが起こり、
腸の動きが落ちると便秘、腹部膨満感が起きてきます。
ただ、腸の場合は逆に動きがよくなり過ぎて(蠕動亢進)、腹痛、頻回の下痢の症状が起きる人もいます。
機能性胃腸障害の代表的な疾患名としては胃は機能性ディスペプシア、腸は過敏性腸症候群があります。
機能性胃腸障害は消化管の動きの問題なので、内視鏡検査をしても原因となるような異常所見はなく、
消化管の動きを整える薬を服用する事で症状が改善してきます。
検査はしなくても処方は可能ですので、市販の薬だけで症状の改善がない場合にはご相談ください。