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次亜塩素酸水の誤報について

5/29にNITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)の次亜塩素酸水の有効性の中間報告について各メディアの誤報が相次いでおります。あまりにも誤解をまねく報道が多いため、NITEは6/4に今回の報告に対するよくある問い合わせとして下記の通りにHP上に公開しています。

1、次亜塩素酸水の有効性について:今のところ新型コロナウイルスに対しての一定の効果を示すデータはでているものの、塩素濃度、酸性度の条件によって効果が変化しうるため、まだ検証試験が継続中で結論はでていない。

2、次亜塩素酸水の手指消毒・空間噴霧について:手指・皮膚の消毒での利用、噴霧での利用は安全面から控えるようにNITEが公表したとする報道が一部にあるが、手指・皮膚消毒、噴霧での利用の是非について何らかの見解を示した事実はない。

すでに北海道大学の研究グループの報告でも新型コロナウイルスに対する次亜塩素酸水の有効性(強酸性(ph2.7以下)または弱酸性(ph5.5)、有効塩素濃度40ppmの次亜塩素酸水が30秒以上で不活化)は確認されているのも関わらず、まるで効果がなく危険なものであると報道する理由はよくわかりませんが、次亜塩素酸水に対する理解があまりにも少なく、消毒剤である次亜塩素酸ナトリウムと混同しているということが理由の一つであろうと思われます。
ちなみに次亜塩素酸水は食品衛生法に基づく殺菌・除菌料なのでWHOが噴霧に注意喚起している次亜塩素酸ナトリウムのような消毒剤の範疇には入りませんし、10年以上前から多数の飲食店、医療・介護施設などで加湿器での噴霧使用はされていますが、健康被害の報告はありません。もし噴霧使用は危険というなら加湿器にアロマオイルや香料を入れたり、アルコールが揮発するので日本酒の熱燗も同等に批判すべきでしょう。

6月中にはNITEから次回の検証結果発表があるそうです。